「この世界を一度離れて、見たことのない景色を見てみたい」
リーダー・大野智(41)の訴えをきっかけに国民的グループ・嵐が活動を休止してから約1年が経った。
都心から40キロほど離れた都下某所。交通量の少ない閑静な町の一角に、木造2階建ての真新しいアパートが佇んでいる。単身者向けの1DKが10部屋近くあり家賃は約7万円。IHヒーターや浴室テレビなどを完備した若者に人気の物件だ。入居者にも知られていないが、実はこのアパートの事実上のオーナーは大野智、その人なのである。事情を知る大野の知人が明かす。
「嵐として20年以上活動してきた大野には10億円近い蓄えがある。その運用を託されているのが、無二の親友でもあるビジネスパートナーのA氏です。二人はA氏を代表者に複数の会社を設立し、4年近く前から都内の土地を買い進め、不動産事業を手広く展開しているのです」
前述のアパートの不動産登記簿を紐解くと、8500万円の抵当が設定された土地と建物の所有者は株式会社X。書類上の代表者はA氏だが、本店所在地は大野の自宅に置かれ、目的欄には「不動産の所有、賃貸、売買」と記されている。
「Xは大野とA氏の下の名前を掛け合わせた社名で、設立は2016年。ジャニーズは副業禁止が鉄則なので大野は表に出ない形を取った。その後もY社、Z社と次々に二人で会社を立ち上げています」(同前)
大野とA氏の会社が取得した土地は豊島区や中野区など都内の広範囲にわたり、今春にも荒川区にアパートを新築。中でも、特筆すべきはX社が17年に沖縄の離島に購入した1200坪に及ぶ広大な土地だ。
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source : 週刊文春 2021年12月30日・2022年1月6日号