現在、渡辺明名人(37)に王将戦七番勝負で挑戦している藤井聡太竜王(19)。昨年11月、名人と並ぶ棋界最高峰のタイトル「竜王」を奪取し四冠。全八タイトルの半数を持つ“第一人者”となった。

 

「ただ、藤井竜王が名実ともにトップと見做されるには、ひとつ足りない勲章があります」

 そう指摘するのは観戦記者。それが「獲得賞金」だ。

 将棋ファンの注目を集めるのが、毎年2月頃に日本将棋連盟が発表する、前年の「獲得賞金・対局料ベスト10」。2020年の1位は当時の竜王・豊島将之(31)の1億645万円。当時二冠の藤井は4554万円で4位だった。

2020年の賞金1位・豊島

 21年は、竜王、叡王を加えて四冠になった藤井がついにトップに座るかと思いきや、実は違うという。

「21年の1位は、棋王、王将も持つ渡辺名人になる見込み。藤井竜王は2位に留まる」(同前)

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source : 週刊文春 2022年1月20日号