羽生結弦、断絶の五輪 去ったパートナーの苛立ち、リンク脇の男女との“冷たい距離”

「週刊文春」編集部
エンタメ スポーツ

「ずっと壁を登りたいと思っていたんですけど、色々な方に手を差し伸べてもらって、色々なきっかけを作ってもらって登ってこれたと思っているんですけど、最後に壁の上で手を伸ばしていたのは、9歳の俺自身だったなと思って」

 2月14日の会見で、4回転半への挑戦についてこう語った羽生結弦(27)。“最後のコーチ”は9歳の自分自身だったと――。

 フィギュア担当記者が解説する。

「8日のショートプログラム(SP)では冒頭のジャンプを失敗し、8位と大きく出遅れました。挽回を期した10日のフリーで4回転半に挑んだが、回転不足で転倒。4位に終わり、3連覇は叶いませんでした」

4回転半は失敗に終わった

 先週号で報じたように、2月5日深夜まで地元で練習を続け、SP2日前の6日に現地に入った羽生。その傍らに、常に練習を見守っていた“パートナー”は不在だった。12年から指導を受けていたコーチのブライアン・オーサー氏だ。

 羽生が北京入りする2日前の2月4日、練習用リンクに現れたオーサー氏。その視線の先にあるのは、韓国代表のチャ・ジュンファンだった。温厚な人柄で知られる名コーチだが、この日は様子が違ったという。

 報道陣が羽生について訊こうとすると、

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source : 週刊文春 2022年2月24日号

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