作品選定の確かさと配役の妙を以て、大ヒットドラマを生んできた日本テレビ界の至宝がついに登場。御年95歳の現役プロデューサーにうかがった、制作秘話や華やかな交流は、そのまま芸能史の教科書でありました。
(いしいふくこ テレビプロデューサー。1926年生まれ。東京都出身。新東宝でニューフェイスとして俳優デビューの後、住宅メーカー勤務を経て、TBS入社。「ありがとう」「肝っ玉かあさん」など数々のシリーズでヒットを飛ばす。脚本家の橋田壽賀子と組んだ「渡る世間は鬼ばかり」は国民的ドラマに。)
阿川 おひさしぶりです。
石井 こんにちは。よろしくどうぞ。(名刺を差し出す)
阿川 あら! 石井さんのお名刺、TBSのものなんですね。
石井 そうなんです。専属の契約を交わしていて、ほかのテレビ局じゃお仕事できないのよ。
阿川 TBSからすれば、よそでドラマを作られちゃ困るってことですか。
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source : 週刊文春 2022年3月17日号