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翁田大勢(読売巨人軍 投手)「うちのピッチャーの中ではとにかく1番、(球の)力がある。リリーバーとして役割を与えようかと考えている」|鷲田康

野球の言葉学 第611回

鷲田 康

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エンタメ スポーツ

 ドラフト会議でいつも話題になるのは、巨人のくじ運の悪さだ。

 あまりに連敗が続いて、ついにライバルのご利益を“横取り”しようとしたのが2020年。18年に熱烈な中日ファンの名古屋CBCテレビ・若狭敬一アナウンサーが名古屋市内の倶利加羅不動寺(くりからふどうじ)で滝行を始めた途端に、当時の与田剛監督が4球団競合の大阪桐蔭高・根尾昂内野手を、翌年も3球団が入札した東邦高の石川昂弥内野手を、抽選の末に獲得。

 その話を聞きつけて、20年のドラフト会議前に今村司球団社長、原辰徳監督らが同寺を訪問。スカウト担当が滝行も行ったが、1位入札した近大・佐藤輝明内野手はあえなく阪神にさらわれてしまった。

 そして昨年もまた1位入札の西日本工大・隅田知一郎投手を外して11連敗。その外れ1位で獲得したのが、関西国際大の右腕・翁田(おうた)大勢投手(22)=登録名は大勢=だったのである。

兵庫県出身の翁田大勢

 その大勢がオープン戦で、一躍、脚光を浴びる存在となっている。

「ドラフト会議でも、素材的には12球団が注目していた選手。ただ3年秋に炎症、4年春にも疲労骨折と右肘に故障歴があり、他球団は上位指名には二の足を踏んでいました。そこを巨人が思い切って指名したわけです。ドラフト会議で外れ1位で名前が呼ばれた瞬間に、他球団のスカウトが一瞬、驚きの表情を見せていたのが印象的でした」(スポーツ紙アマチュア担当)

 もちろん事前のメディカルチェックで、肘に問題なしという診断を得ての獲得。その検査通りに過去の故障箇所に問題さえ出なければ、いきなりブレークしてもおかしくない実力の投手との声が広がっている。

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source : 週刊文春 2022年3月24日号

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