Imagine there's no Ero|みうらじゅん

人生エロエロ 第477回

みうら じゅん
エンタメ 芸能

 人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。

 僕は昔から作り笑顔がうまく出来ない。

 そもそも何もおかしいことがないのに笑うなんて不自然だし、ましてや役者でもない僕にとってそれはとても照れ臭い。

 それでもインタビュー後か前にカメラマンが作り笑いを求めてくることがよくある。

 今では冗談まじりで「じゃ、何かおもしろいこと言って下さいよ」と、返せるようにはなったものの、相変らず表情はぎこちない。

 言語化すると「アハハ」までいかず「エヘヘ」止りなのだ。

 しかも、そういう時はサングラスもかけているので「もっと歯を見せて笑って」などと、さらに大袈裟を要求される。

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source : 週刊文春 2022年3月31日号

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