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祝!「ドライブ・マイ・カー」 濱口監督“元官僚の父”が告白「愛読書は三国志だった小学生時代」

「週刊文春」編集部
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 各国の映画賞を総なめにし、旋風を巻き起こした『ドライブ・マイ・カー』。米アカデミー賞4部門にノミネートされ、見事に国際長編映画賞に輝いた。映画製作の舞台裏と、若き監督、主演俳優たちの素顔を関係者が明かす。

 

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「サンキュー・ベリー・マッチ。……ユー・アー・ジ・オスカー」

 3月27日、米アカデミー賞授賞式の壇上でオスカー像を見つめ、こう語りかけたのは濱口竜介監督(43)。降壇を促す音楽が流れても、「ジャスト・モーメント!」と叫び、西島秀俊(51)ら出演者の名前を挙げて、感謝の思いを伝えた。

「オスカー重かった」と語った濱口監督

『ドライブ・マイ・カー』は作品賞・監督賞・脚色賞・国際長編映画賞の四部門にノミネート。見事、国際長編映画賞を受賞した。日本映画では『おくりびと』以来、13年ぶりの快挙。東京藝大大学院時代、濱口氏と映画製作をしていた映画評論家の松崎健夫氏が語る。

「あんなテンションの高い濱口さんを見たのは初めて。本来は物静かな人。スピーチを止められていたけど、よほど嬉しかったんだろうなぁ。ニューヨークとロサンゼルスの映画批評家協会賞では、外国語映画賞ではなく、作品賞を獲っています。これはアメリカで公開されている年800本余の作品で1番優れていたと評価されたということ。また、批評家から今までにない演出をした個性的な映画だ、と認められたのです」

 今作は、村上春樹氏の同名小説をもとにしている。愛する妻を亡くした演出家が、広島での舞台制作中に出会う人々との交流を機に、新たな一歩を踏み出す、というストーリーだ。

 製作費100億円超えが珍しくないハリウッド作品に対して、同作の現場製作費は1億5000万円。世界中で愛された映画は、どのようにして誕生したのか――。

 1978年、濱口氏は神奈川県で生まれた。父は建設省の官僚でダム行政のエキスパート。幼い頃は父の転勤に伴い、大阪、イラン、茨城、新潟、岐阜、千葉と『ドライブ・マイ・カー』の如く、各地を転々とした。

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source : 週刊文春 2022年4月7日号

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