視聴者を驚かせた吉之丞と小夜ちゃんの結婚。だが、振り返ると、赤螺(あかにし)家のお嫁さんは皆、美女揃いではないか――。その理由を一家4人に聞いてみた。

吉兵衛・吉右衛門と赤螺家の当主を2代に渡って演じた堀部圭亮(56)。吉兵衛の妻・清子(松原智恵子)、吉右衛門の妻・初美(宮嶋麻衣)も小夜ちゃんに負けず劣らず美しいが、
「赤螺家、モテるのかなぁ。脚本家の藤本有紀さんは落語にも造詣の深い方で、赤螺屋吝兵衛(あかにしやけちべえ)というケチな人物が出てくる『片棒』という落語があるんです。だから赤螺と言えば、ケチというのは落語好きならピンとくる話。そこにモテる要素があったのかというと……。商店街の会長を任されるくらいだから、一応近所の人の信用はあったのかな」
自信無さげな吉右衛門に対し、若い頃の清子と初美を演じた宮嶋麻衣(36)はこう振り返る。
「自分の考えに真っすぐなところが素敵でした。特に吉兵衛さんは、息子の吉右衛門ちゃんを溺愛していて、そんな愛情のかけ方を仕方ないなぁと思いながらも、愛おしく感じていました。責任を持ってラジオ体操も仕切っていたし、仕事にも誠実だからあれだけお店が長く続いているんですよね」
実は吉右衛門からはこんな密かなアプローチも。
「結婚前に初美がお店にたわしを買いに行った時(62話)、『1つ下さい』と言ったのに、吉右衛門さんがアドリブでこっそり2つ渡してくれたんです。私自身は『あれ?』と思いながらもスルーして演じてしまったのですが、視聴者の方のツイートを見て確信しました。後日、堀部さんに『気付かなくてすみません』と伝えたら、『そうそう、好意を表したくて』と。改めて吉右衛門さんに惚れ直しました(笑)」(同前)
一方、息子夫婦はどうか。小夜ちゃんを射止めた吉之丞役の徳永ゆうき(27)の本業は演歌歌手。スタッフには「徳永さん本来の姿で演じて」と言われたという。
「親族からは『そのまんまやんけ』という連絡が来ました。マネージャーさんから台本を受け取った時、『小夜ちゃんと結婚するから』と言われ、『それはないでしょ』と冗談だと思っていたんです。だから台本を自分の目で見てびっくりして。一生分の運をここで使い切ったなと思いました。僕は嬉しいんですけど、新川さんのファンの方は大丈夫かなと、周りの目もちょっと心配でした(笑)」
小夜子に片想いをしていた桃太郎(青木柚)が遭遇した映画デートに行く場面ではこんなドタバタも。
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source : 週刊文春 2022年4月14日号