30年以上無職の錠一郎、安子のお金を持ち逃げした算太、ひなたを7年待たせた末に別れを選んだ五十嵐。すみれへの未練を覗かせた榊原。カムカムダメンズ選手権、ここに開催!
安子の幼馴染、水田きぬ役の小野花梨に、男性キャラについて尋ねると、

「稔さんは顔も整っていて、佇まいも言動も綺麗で中性的。勇ちゃんは大雑把で不器用で、男っぽさがあるのが魅力。男性として見るなら、勇ちゃんのほうがキュンキュンします。ただ物語上の推しでいうと、稔さん。見合い話を持ち掛けられた安子が、大阪まで稔さんに会いに行った回の台本を読んだ時の衝撃は凄かった。安子が岡山に戻る電車の中で彼が現れるところなんてもう王子様過ぎて……」
では、一番のダメンズは誰?
「やっぱり算太ですね(笑)。あの当時、長男といえばより一家を支えてしっかりしないといけないのに、責任感はないし、すぐ逃げる。嫌いになれないし、可愛いところはあるんですけどね。でも、兄があんなだから安子ちゃんがしっかりした強い女性になった気がして、その意味では必要不可欠な存在だったのかなと思います」(同前)
算太にラジオを盗まれた、「あかにし」店主の赤螺吉兵衛役の堀部も続ける。
「算太という人は、本当はちゃんとしたいんだけど、良かれと思ってやっていることが全部裏目に出るタイプなんだろうなぁと。憎めないタイプだけど、身内にいたら嫌ですね(笑)」
意外にも錠一郎の名前は出てこない。吉右衛門の妻・初美を演じた宮嶋は、
「錠一郎さんの家族の支え方は最高だと思います。錠一郎さんはトランペットが吹けなくなった。自分が“痛み”を知っている分、実家に帰る決意をした文ちゃんに『自分で選んだ道ならば、それは君にとってのひなたの道になる』と声をかけた姿には泣けました」

さらに、条映太秦映画村の職員・榊原誠も、煮え切らない態度で一恵(三浦透子)を泣かせていたが……。
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source : 週刊文春 2022年4月14日号