週刊文春 電子版

インターネットは戦争を抑止できるか|三木谷浩史

三木谷浩史「未来」 第40回

三木谷 浩史
ニュース 社会 国際

 まるで「二つの戦争」を同時に見ている――ウクライナでの戦争に関する情報に接していると、そんな気分になる。

 一つは、それこそ僕らが学校教育で習ったり、歴史として学んだりした第2次世界大戦のような戦争。近代的な市街地をミサイルや戦車で破壊していくような戦争が起こるとは考えていなかった。

 巷間で言われているように、ロシアは数日という短期間で決着を付けたかったと思われる。ところが、ウクライナの激しい抵抗によって、戦争は長引き、兵站や士気にも陰りが見えてきている。もちろん、欧米諸国が一枚岩になってロシアへの非難を強め、それがプーチンの焦りにも繋がっているのだろう。

 ただ、それだけではない。ウクライナが抵抗を続けるための武器になっているのが、インターネットやソーシャルメディアによる情報発信だ。

 ゼレンスキー大統領はビデオカンファレンスを用いて、各国の議会で演説をしてきた。3月23日には日本の国会で戦時下にある自国の窮状を僕らに向かって訴えたのも、強く印象に残っている。かつての戦争であれば、このように、当事国のトップがリアルタイムで国際社会の人々に直接、メッセージを送ることは難しかったに違いない。

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

すべての記事が読み放題
月額プランは初月100円

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 音声・動画番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 週刊文春 2022年4月21日号

文春リークス
閉じる