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斉藤 惇(日本野球機構コミッショナー)「最終的にはやはりできれば、マスクをかけてかもしれないが、声を出せるような状況になればなと思う」|鷲田康

野球の言葉学 第615回

鷲田 康
エンタメ スポーツ

 ロッテの佐々木朗希投手(20)が、とんでもないことをやってのけた。4月10日のオリックス戦で28年ぶり、史上16人目の完全試合を達成。しかも“世界新”の13打者連続を含む日本タイの1試合19奪三振という快投で、野球ファンの度肝を抜いたのである。

 この試合を実際に球場でナマ観戦していたファンは2万2431人。ポカポカ陽気の日曜のデーゲームだったが、ZOZOマリンスタジアムには空席も目立っていた。

「元来なかなか満員にはならないマリンスタジアムですが、コロナ禍以前なら天気の良い日曜日には3万人前後のファンが入ることもよくありました。10日は予告先発が佐々木投手で3万人近くいくかとも思いましたが、思ったほど入らなかった。新型コロナウイルスの影響でこの2年間は入場制限があり、ファンが球場で観戦する習慣が薄れている影響も大きいと思います」(スポーツ紙デスク)

 コロナ禍以前の2019年までプロ野球の観客動員は着実に伸びていた。特に19年は前年から12球団合計で100万人近い動員増を達成。セ・リーグは1試合平均3万4655人、パ・リーグも同2万7203人を記録した。しかし3年ぶりに入場制限を撤廃した今季は、4月10日時点でセ・リーグは同2万7295人、パ・リーグも同1万9566人と大幅減となっている。

 もちろんまだまだコロナ禍が完全に収束したわけではなく、外出を自粛しているファンが多いのが一番の要因と考えられる。ただ球界関係者が心配するのは、コロナ禍の中でのファンの観戦習慣の変化だ。

 これまではチームのコアなファンを土台に、同じユニフォームを着て応援歌を歌い、声援を送る球場のムードを楽しむライトなファンをいかに球場に呼べるかが各チームの営業戦略の要だった。しかしコロナ禍でネット観戦が定着し、そもそも球場に来て応援するという習慣がなくなってしまった。しかも球場に来ても、声出し応援は禁止で応援歌も歌えない。そのためライトなファンの球場離れが進み、動員の伸び悩みに繋がっているのではないかという指摘がある。

ビッグボスでも…

 典型例がキャンプ、オープン戦と話題を独占してきた“ビッグボス”新庄剛志監督(50)率いる日本ハムだろう。ホーム開幕戦では新庄監督が空飛ぶバイクで入場するなどのド派手なパフォーマンスを見せたが、開幕からの低迷でコアなファンにもそっぽを向かれ、“ビッグボス”目当てのライトなファンも球場になかなか足が向かない。その結果、4月6日のロッテ戦は7953人と記録的不入りとなってしまった。

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source : 週刊文春 2022年4月21日号

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