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落合博満(野球解説者)「だって契約書にそうやって書いてあるんだから。俺が年俸よこせって言ったわけじゃないんだもん」|鷲田康

野球の言葉学 第618回

鷲田 康
エンタメ スポーツ

 元中日監督・落合博満さん(68)の公式YouTubeチャンネル「落合博満のオレ流チャンネル」が話題となっている。

「信子夫人と親しいスポーツ紙の元担当記者が中心となって運営をしていますが、更新頻度もほぼ2、3日に1回と多い。何より寡黙な印象の落合さんが、饒舌に野球や自分自身について語り、予想外の一面を見せているので注目されています」(スポーツ紙デスク)

チャンネル登録者数は約37万人(5月16日時点)

 そこで最近、話題になったのがお金にまつわる話。監督時代の年俸を聞かれた落合さんは「秘密です」と金額を明かさなかった。

 中日監督時代の落合さんの“最後の年俸”は3億5000万円を日割りした21日分だった、という話を聞いたことがある。

 監督最終年の2011年は、シーズン中に球団が退任を発表。しかしその後にチームが、驚異的な巻き返しを見せて逆転優勝したため、持ち上がったのが落合さんの契約問題だった。

 実は監督としての契約期間は毎年11月1日から翌年10月31日まで。ところがこの年は東日本大震災の影響で開幕が23日遅れ、クライマックス・シリーズと日本シリーズが11月にずれ込んでいた。そこで退任の決まっていた落合さんはポストシーズンの采配は契約外だから、その分を日割りで支払うことを球団に要求したのである。

 落合さんの契約は優勝したら前年の年俸に5000万円を上乗せするのが基本契約で、04年の就任から3度のリーグ優勝と2位からの日本一が1回で、11年は既に年俸が3億円まで膨れ上がっていた。そこで球団がこの3億円の日割りで支払おうとした。ところが落合さんは11年の契約は終了して、日割りにするのは翌年の年俸だと主張して、優勝アップ分の5000万円を上乗せした金額での日割りを要求。最終的には3億5000万円を日割りにして、日本シリーズ終了翌日の11月21日まで、球団に支払わせたというのだ。

「だって契約書にそうやって書いてあるんだから。俺が年俸よこせって言ったわけじゃないんだもん」

「オレ流チャンネル」で金額を明かさない理由を語った落合さんの言葉学だ。

 ただ、よこせとは言っていないかもしれないが、契約を盾にシビアに球団に迫ったことだけは確かである。

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source : 週刊文春 2022年5月26日号

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