スリーピースバンド「トライセラトップス」のボーカルとして多くの音楽ファンを魅了するミュージシャンは、かつて家族の話をするのを避けていました。なにが心境の変化をもたらしたのか。思い切って聞いちゃいました!
(わだしょう ミュージシャン。1975年生まれ。東京都出身。イラストレーターの和田誠、料理愛好家の平野レミ夫妻の長男として生まれる。97年、ロックバンド「TRICERATOPS」のギター・ボーカルとしてデビュー。新譜「Unite / Divide」、物語を担当した絵本『ばぁばがくれたもの』が発売中。)

阿川 お久しぶりです。唱さんと最後に会ったのは、和田誠さんの喜寿のお祝いの会だから、約10年前になっちゃいますよ。
和田 うわ。そんなに経ちますか。僕の記憶だと、阿川さんとちゃんとお話ししたのは、2007年の「表紙はうたう」30周年コンサートの時でした。って言っても、開演前にちょっとだけだったんですけど。
阿川 だから今日は初めてゆっくりお話しすることになりますね。私が唱さんのことをちゃんと意識したのは、2000年頃。和田さんや(平野)レミさんと銀座あたりでご飯食べて、2次会に移動するとき乗り込んだタクシーのラジオからトライセラトップスの曲が流れてきたんです。そしたらレミさんが、「これこれ! これ息子! 息子なの!」っていきなり大騒ぎ。当時はご長男がメジャーで音楽をやってらっしゃることも、バンド名も知らなかったからびっくりしたのを覚えてます。
和田 ハッハッハ。いやあ、目に浮かぶようですよ(笑)。ご迷惑おかけしました。デビューしたのが1997年ですから、阿川さんに知ってもらえたのもそのくらいの時期かもしれません。両親とはもっと昔からお知り合いですよね?
阿川 97年くらいからです。
和田 え。家の中じゃしょっちゅう阿川さんの話が出るもんだから、もっと古いお友達なのかと思ってました。
阿川 ついでにもう一つ、トライセラトップス経験をお話ししますと、武道館でライブをおやりになった際に、和田さんと二人で聞きに行ったんですよ。
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source : 週刊文春 2022年6月2日号