鎌倉殿には、三谷作品の常連が坂東にも平家にも朝廷にも……。そこで三谷氏が脚本を手掛けたドラマ・映画の計45本に及ぶ映像作品から、出演数順に「三谷殿の13人」を選出!

“当て書きの達人”と言われる(写真=小社)

 13位(5本)は、佐藤B作(三浦義澄)と野仲イサオ(二階堂行政)。12位(6本)は、大泉洋(源頼朝)だ。大泉は「三谷作品への参加は数年に1度のご褒美」と語っている。

「三谷も『大河はギャラが安いのに、忙しくて他の仕事ができない』とボヤきながら、『頼朝を大泉さんが演じるとなれば、誰にも渡したくない』と話していました」(NHK関係者)

 10位(8本)は、迫田孝也(さこだたかや)(源範頼)と八嶋智人(やしまのりと)(武田信義)。頼朝の弟を演じる迫田はいまや連ドラに欠かせない名脇役の1人となったが、彼を見出したのが三谷氏だった。

「再現ドラマの仕事ばかりだった頃に、三谷監督の映画『ザ・マジックアワー』(08年)のオーディションに合格。『真田丸』(16年)でも、主人公の幼馴染で、やがて敵方となる矢沢三十郎頼幸の演技が高く評価されました」(同前)

 8位(9本)は、相島一之(運慶)と佐藤浩市(上総広常)。ある時、三谷氏は佐藤についてこう語っていたという。

「AかBかで悩んだ時、瞬時に判断するのが演出家の仕事。でも、浩市さんがいたら、どっちが良いか聞いてしまうと思う」

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source : 週刊文春 2022年6月16日号