人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
“これは半世紀以上も前の話である。よって団体名や状況は当時のままとした”
アニメ『巨人の星』のテーマ曲が流れる――
「わしは今でも納得いかんばことがあるですたい!」
と、大洋ホエールズの強打者・左門豊作選手がスポーツ新聞記者団を前に声を荒らげた。
「と、言いますと左門君、未だ星投手の大リーグボールに納得がいかないとでも?」
「確かにわしはおっしゃる通り、歯が立たんかった。全て、花形君に見せ場は持っていかれましたけん。でも、今回はそげなことじゃなかと!」
「ほーう、だとすると野球以外のことで?」
「アニメのことですたい」
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2022年7月28日号