人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
レッキとした高齢者認定まで、あと数ヶ月と迫った。このカウントダウンはどんな世界的レベルな催事のものより気になる。映画館のシルバー料金は60歳からだけど、大概の公共施設は65歳以上じゃないと「残念ですが、まだっスねぇ」とばかり、取り合って貰えない。
(1)妖怪人間じゃないが、「早く、高齢者に成りたぁーい!」というのが、今、僕の本音なのである。
かと言って、(2)それだけじゃ困ります。その恩恵を受けるに当り、それに見合う(3)老いるショックをどれだけ常備しているか? そこも問われるところだと思うからである。ここで初歩的な例として、文中の傍線を引いた3つの言葉から解説していきたい。
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source : 週刊文春 2022年9月15日号