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iPhoneの衝撃|三木谷浩史

三木谷浩史「未来」 第58回

三木谷 浩史

連載

ビジネス 企業

 僕が「通信事業」への参入を考え始めたのは、いま思えばスマートフォンの登場を目の当たりにした時だった。AppleがiPhoneを発表したのは2007年1月。スティーブ・ジョブズによる伝説的な発表のプレゼンを見て、「ああ、これはすごいことがこれから起こり始めるんだ」と強い衝撃を受けた。

スティーブ・ジョブズがiPhoneを披露(2007年1月)

 当時は現在と比べると、通信速度はまだまだ遅かった。それでも僕は、遡ればNTTドコモの「iモード」の頃から「楽天市場でのショッピングもいずれはパソコン経由よりも、携帯電話が中心に行われていくようになる」という未来像をイメージはしていた。社内では「そんなわけはない」という声が多かったけれど、「楽天市場の購買の70パーセントは携帯経由になるはずだ」と言い続けていた(それから10年ほどが経ち、直近では、携帯経由での楽天市場の流通額比率は実に80パーセントを超えてきている)。

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source : 週刊文春 2022年9月22日号

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