「敏（びん）さんのウルトラマンのポーズを後世に残したい。キャプチャーさせてください」

　というオファーがあったのは、4年ほど前です。スペシウム光線などのデータを細かく採りました。今年5月に公開された映画『シン・ウルトラマン』に使うことは、まだ伏せられていたんです。

　CGで制作されたウルトラマンは、僕が中に入って演じていたのに比べて、動きがとてもしなやかで、宇宙人ぽかったですね。

　1966（昭和41）年に放送された『ウルトラマン』で初代スーツアクターを務め、『ウルトラセブン』ではアマギ隊員の役で活躍した俳優の古谷敏さんは、43年7月5日に生まれた。生家は東京都麻布区麻布笄町（こうがいちょう）（現・港区西麻布二丁目）。空襲で更地になった約70坪の土地を借り、建具職人だった父が自分で建てた平屋だ。

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3. いつか光の国へ帰るときは、ウルトラマンが迎えに来てくれると信じています。｜古谷 敏