阿川佐和子のこの人に会いたい　ゲスト・豊川悦司

　芝居を始めて今年で40年。あの名俳優がついに登場です！　引っ越しが多かった子供時代や演技の道へ進んだきっかけ、趣味のサーフィンのことまで、時折笑みを浮かべながら語られた、貴重なエピソードをたっぷりお届け。

（とよかわえつし　俳優。大阪府出身。映画『3-4X10月』（90年）で注目を集め、ドラマ『愛していると言ってくれ』（95年）など話題作に出演。映画『あちらにいる鬼』が11月11日全国公開。来年は映画『そして僕は途方に暮れる』、主演映画『仕掛人・藤枝梅安』第一作・第二作が公開予定。）

阿川　今年7月の瀬戸内寂聴さんのお別れの会で、主演を務められた寺島しのぶさんとお会いしました。その時はもう、映画『あちらにいる鬼』は撮り終わっていたんですよね？

豊川　そうなんです。

阿川　拝見しましたが、豪快な作品でしたね。豊川さんがこの作品に参加されることになったのは、どういうきっかけだったんですか？

豊川　この映画は、廣木隆一監督と寺島さんの「次に仕事をするなら、どういうものがいいか」という飲み屋話から始まったと聞いています。その際、「寂聴さんと井上光晴さんについて、娘の井上荒野さんが書いた小説があるんだけど」と、廣木監督が寺島さんにプレゼンしたそうで。

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source : 週刊文春 2022年11月10日号

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小さい頃は太っていたし、地味でした。将来の夢は畳屋さんになりたいと作文に書いた気がします。（第1417回）