人生100年時代の高齢者にとって大きな脅威が誤嚥性肺炎だ。飲み込む力が弱くなると、誤って気管や肺に飲食物が入ってしまう。いつまでも楽しく安全に食事を摂るために必要なのは、年齢に応じた方法で喉を鍛えることだ。
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人生100年時代を健康で楽しく生きるために、欠かせないのが、喉の機能だ。人間のエネルギーの源となる食事を摂るために必須だが、飲み込む力が落ちていると、食欲が低下する。その結果、十分な栄養が摂れず筋力は落ち、低栄養やフレイル(虚弱)を招き寝たきりとなってしまう。
飲食物などが、気管や肺に誤って入って炎症が起こると、誤嚥性肺炎になり最悪の場合、死に至る。
肺炎で亡くなる人の95%以上は65歳以上の高齢者。中でも、誤嚥性肺炎の死者は年々増えている。
厚労省「人口動態統計(2021年)」によれば、2021年の誤嚥性肺炎による死亡者数は約4万9000人で、死因の第6位だ。2020年が約4万3000人の死亡者だから、1年で約6000人も増加している。
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source : 週刊文春 2022年12月1日号