小誌先週号の「宝塚 有名演出家の性加害とパワハラ」記事は大きな反響を呼んだが、劇団の“権力者”による驚くべきハラスメントは他にも行われていた。「清く正しく美しく」のモットーの下に隠されてきた“闇”に迫る。
「文春の記事を見て、やっぱり自分だけじゃなかったんだなと……。自分は原田さんから『やめろ、やめろ』と叱責され続け、心が折れてしまい退団しました。同じような思いをする人が二度と出ないように、劇団には変わってほしいです」
そう訴えるのは、数年前に宝塚歌劇団を退団した20代の元演出助手だ。
報道後、数多くの内部告発や情報が寄せられている。そこには劇団の絶対的な“権力者”によるハラスメント行為の告発も――。
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小誌は昨年12月28日発売号で「宝塚 有名演出家の性加害とパワハラ」と題する記事を掲載した。同記事では劇団所属の有名演出家・原田諒氏が、20代の演出助手を執拗にホテルに誘い、「君のことを犯してしまうと思う」「一緒に裸で寝よ」などのセクハラ発言を繰り返していた事実や、雪組のトップスターやトップ娘役を「なんもできひんな」「顔でかいねん」などと罵倒していたこと。劇団幹部が当初、原田氏の問題が表面化しないように動いていた様子などを報じた。
劇団は小誌発売と同日、「ハラスメント事案があったことは確認している」と発表。だが、プライバシー保護を理由に事案の詳細は公表せず、「ハラスメントを行った団員は既に退職した」とのみ公表した。
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source : 週刊文春 2023年1月19日号