「はっきりとは言いませんが、KDDIが『この数値をクリアできる店舗は残しましょう。やれない店舗は閉じてください』という方針を打ち出していることは明白でした」
auショップで店長を務めるA氏はこう振り返る。
市場が飽和する中、過酷なノルマと転売ヤーの存在は、携帯電話業界が抱える最大の“暗部”と言えるだろう。
業界1位のNTTドコモだけでなく、2位のauもまた転売ヤーと“共依存”関係にある。前編では、auショップ店長のA氏の告白をもとに、なぜauショップが転売ヤーに頼らなければならなくなったのか、その原因を分析してきた。2016年、運営会社のKDDIはauショップの評価方法を『絶対評価』から『相対評価』に変更することへと舵を切る。店舗は追い込まれ、KDDIで「ホッパー」と呼ぶ転売ヤーの囲い込み競争に乗り出していった。
制度変更で一気に苦境に陥ったauショップ。だが、追い詰められたのは店舗だけではない。過酷なノルマは、店長“個人”の人生も蝕んでいった――。
「どうなるかわかっていますよね?」
改めて、“転売ヤー依存”のきっかけを作ったKDDIが2016年に導入した評価制度の内容をおさらいしよう。
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source : 週刊文春