今年1月、僕は仕事始めと同時に、海外の幾つかの国々を短期間で集中的に訪問した。楽天モバイルが構築している「完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク」の技術を海外にも販売しているので、その仕事が中心だった。
久しぶりに訪れたのは、サウジアラビアやUAE(アラブ首長国連邦)など中東諸国だ。それぞれの国の経済担当の政府関係者などと面会した。
中東諸国に行くのはおよそ10年ぶり。各国の目覚ましい発展の様子を目の当たりにして、オイルマネーの威力には改めて驚かされた。
現地で会った中東諸国の方々には権威主義的な人もいれば、欧米諸国などの国外で教育を受けた国際的な人もいた。立場によってその雰囲気はもちろんそれぞれ違っていた。
現地では、楽天モバイルの仮想化技術について、その革新性や可能性を説明した。特に印象深かったのは、中東諸国の携帯ネットワークを構築する機器のほとんどが中国メーカーの製品だったことだ。
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source : 週刊文春 2023年3月2日号