「60歳くらいになったら、自分のために生きることを考えたほうがいい」と語るのは、新芥川賞作家の若竹千佐子さん。定年後に迷いを抱える人は多いが、第2の人生を迎えた著名人はどう過ごしているのか。柴門ふみ、藤子不二雄A、鈴木史朗ら各氏に聴いてみた。

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 人生の後半戦をどう生きるか――。

 定年退職を迎えた60代のサラリーマンや子育てを終えた主婦たちには、平均余命からすると20年以上の時間がある。

 大手生命保険会社での会社員時代を経て、定年後のサラリーマンの生き方を取材してきた楠木新氏(ベストセラー『定年後』の著者)が語る。

「大企業でバリバリ働いている会社員でも、実は『若い時に比べて成長している実感が得られない』『仕事をしていても社会の役に立っていると思えない』などと、迷いを抱えている人は多い。こういう方が定年を迎えた時に、『これからどう生きればいいんだ』と悩んでしまうのは当たり前です。

 取材をしてきてわかったのは、実は、その答えは本人が生きてきた時間の中にある場合が多いということ。子供の頃に無邪気に好きだった事や、仕事に追われてないがしろにしてきた夢をもう一度思い出してみて下さい。

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source : 週刊文春 2018年2月22日号