東山魁夷といえば、現代日本画の巨匠。没後約20年たつが、一昨年に未亡人が亡くなり、相続争いが起こった。遺された財産は、現金、美術コレクション、著作権など総額約15億円。夫妻とも穏やかな人格者と言われた東山魁夷の家で、なぜ骨肉の争いが起きたのか。
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今年は、現代日本画の巨匠、東山魁夷の生誕110周年にあたり、東京と京都では大規模な展覧会が予定されている。
その矢先の昨年末、美術界各所に1枚のファクスが届き、関係者を驚かせた。
「故東山魁夷作品の使用許諾申請について」と題された文書には、相続人7人のうち6人が著作権管理を日本美術家連盟に委託し、残り1人は自ら管理を行う、と書かれていた。
「著作権使用の際は2カ所に申請して下さい、という異例の通知で、相続人の間でモメているとすぐにわかりました」(美術界関係者)
一体何が起きているのか。
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source : 週刊文春 2018年3月1日号