気分がすぐれない。世の中、暗いニュースばかりだ。体調も悪い。死が目前まで、50年先あたりまで迫っている実感がある。猛暑のせいか公園に幼児の姿はなく、電気をつけてないためか家の中は暗い。世界から生気も活気も失われ、何をしてもうまくいかない気がして投げやりになり、諸行無常、世捨て人の心境だ。
老人性うつだと思うかもしれないが、これは、大谷翔平選手と藤井聡太七冠が2人ともふるわなかったときの典型的症状だ。その証拠に2人が活躍すると別人のように元気になる。
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source : 週刊文春 2023年7月27日号