文春オンラインで報じた、東京女子医科大学の岩本絹子理事長をめぐる「疑惑のカネ」が、急展開をみせている。(東京女子医大の闇 #1 #2 #3)
東京国税局の"最強部隊"といわれる課税第二部資料調査課「通称:リョウチョウ」が、この報道の翌日に女子医大の税務調査に着手したのだ。
疑惑追及キャンペーン第4弾では、知られざるリョウチョウの実像と調査のポイントについて、東京国税局OBの佐藤弘幸税理士の全面協力を得て、徹底検証する。
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エリート集団「泣く子も黙るリョウチョウ」
学校法人・東京女子医科大学の河田町キャンパス(東京・新宿区)の中心には、「女子医大通り」が貫くように通っている。その両側には、赤レンガ色の校舎などが立ち並ぶ。岩本絹子理事長の肝煎りで莫大な資金が投入され、次々と建て替えが進められているのだ。建物が赤レンガ色で統一されているせいか、女子医大を「赤い巨塔」と呼ぶ人もいる。
一方、重厚な施設と対照的なのが、河田町キャンパスの端にある「巴女子学生会館」だ。プレハブのように簡素な3階建ての建物で、数年前まで理事長室や経理課が置かれていた。
2020年、岩本理事長は理事長室等を、新築した「彌生記念教育棟」に約6億円の追加費用をかけて移転させたが、これには職員から批判の声が上がった。
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source : 週刊文春