名古屋でOLをしていた28歳の頃。結婚を意識していた当時の彼氏にも逃げられ、どうしようって。そんなとき、大学の競技ダンス部の先輩と偶然会ったんです。「お前、まだこんなところにいるの？　とっくに芸人になってると思ってた」と言われて「そうだよな、もう行っちゃえ！」とスッキリして。とことんお笑いをやろうと上京しました。

「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください！」の台詞でお馴染み、元AKB48前田敦子さんのものまねでブレイクしたお笑い芸人のキンタロー。さん。1981年10月24日、愛知県岡崎市に生まれた。

　名鉄東岡崎駅から歩いて2分のところの実家はビジネス旅館も兼ねていて、そこに両親、祖母、父の弟と、私、5歳下の妹の6人で住んでいました。42坪の2階建てで、2階に客室が5つ、1階に私たち家族の住まい、お客さん用、家族用のお風呂とトイレ、台所と食堂がありました。なぜかエントランスにちょっとした橋が掛かっていて、中庭には鯉が泳ぐ池もあって、2歳のときに思いきり頭から落ちたりしました。ロビーには大きな鏡もあって、その前でファッションショーをしたり踊ったりしてました。

　お客さんはサラリーマンだけじゃなく、実業団のバレー選手も多かった。私たちもお客さんに混じって食堂でご飯を食べてたし、お客さんも私たちの住居スペースを平気でウロウロしてました。お客さんが宴会するなんていうと、私もカラオケで「愛燦燦」や「浪花節だよ人生は」を熱唱してました。

テナント業への転業と父の病気。大学で出会ったのは競技ダンス

　88年、岡崎市立三島小学校に入学。家ではエンターテイナーぶりを発揮していたキンタロー。さんだが、大人しい学校生活を送る。

　なぜか学校ではツンとしたキャラクターで通したものだから、同級生からは怖がられて距離を置かれてしまって。

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