「なんで理事長があの人になるのか……。おかしい。異議申立てする。私が知らない間にやっている。私の承認なしにやっている。それは絶対成立しない」
8月19日、大阪府堺市内の介護付き有料老人ホームの会議室。社会福祉法人「ドレミ福祉会」前理事長の西侑子氏(仮名)は、小誌記者にそう訴えた。彼女が「なんであの人」と名指ししたのは、新理事長に就任した日本維新の会・馬場伸幸代表(58)のことだ。
各種世論調査で自民党に次ぐ支持率を記録し、次期衆院選で野党第一党を目指す維新。そのトップが馬場氏だ。政治部記者が言う。
「馬場氏は8月19日、都内で行われた憲法改正シンポジウムに参加。『私もSNSでボロボロにやられてますから(笑)』と自嘲気味に語っていました。自身を巡る相次ぐ問題が念頭にあるのでしょう」
小誌は8月3日発売号で、“公認パワハラ”音声を報道。維新市議に「公認は僕の権限や! 理由なんか無かってもええねん」と述べ、統一地方選での公認を拒否したのだ。そして8月10日発売号で報じたのが、“疑惑の乗っ取り”である。
舞台は、大阪府堺市で4つの保育園を運営するドレミ福祉会。その前理事長が、ドレミを一代で築き上げた西氏だ。ただ、独身で身寄りも無く、コロナ禍を境に親しい関係者も連絡が取れない状態が続いていた。
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source : 週刊文春 2023年8月31日号