【前回までのあらすじ】弁護士の久代奏は、中学の同級生であり、告訴人の藤島一幸からの連絡を受け、彼の車の助手席に乗る羽目に陥っていた。瀬尾政夫によりネットでの悪行を暴かれ、仕事を辞めた一幸は、自身の行動は棚に上げ、「あいつのせいで人生めちゃめちゃなんや」と被害者然としている。そんな一幸に辟易しながらも、奏は自分を呼び出した意図を探ろうとする。

 

「それより悲惨なんは家族の方や。あの一件で嫁の怒りが爆発して、娘連れて実家に帰ってしもてな」

 奏は心の中で「そら、そうやろ」と突き放し、彼の妻が爆発させたのは「これまでの行いに対する積もり積もった我慢」だと独断した。

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source : 週刊文春 2023年9月14日号