『らんまん』の物語もフィナーレ直前。制作統括の松川博敬氏に“今だから明かせる秘話”を聞いた。
「僕と脚本家の長田(育恵)さんの間で、いくつか候補を出しました。牧野富太郎をモデルにするというのは、長田さんが一番最初に出した案です。局内プレゼンを経て、この題材に決まった。企画書の1頁目から『フィクションです』と宣言して、史実を大胆にアレンジした物語にしました」
チーフプロデューサーとして「結構悩んだ」と語るのが、要潤が演じた田邊彰久教授のキャスティングだ。
「田邊教授にも実在のモデルがいて、牧野富太郎の伝記の中では一番の悪役として描かれている。この役を誰に演じて頂くかで『らんまん』の世界観も決まってくると思っていました」
なぜ要に白羽の矢を?
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source : 週刊文春 2023年9月28日号