秋の「旬の味覚」と言えばきのこ。しかし、美味しく食べているだけではもったいない。最新の研究で、高齢者の悩みの種であるがんや認知症、さらにはコロナやインフルの予防にまでつながる食品であることがわかってきた。

 

▶乳がん予防 毎日18g
▶骨粗しょう症にきくらげ
▶コロナ&インフルにしいたけ
▶認知症にえりんぎ
▶高血圧になめこ

旬のまつたけ

 秋はきのこの季節である。「香りまつたけ味しめじ」という言葉があるが、きのこには、古くから薬として珍重され、栄養価が高いという側面もある。さらに近年では、科学的な研究が進み、さまざまな疾患に対して大きな予防効果を持つことがわかってきた。

 中でも、注目が集まるのが、がんへの予防効果である。きのこの生産販売を行い、自社にきのこ総合研究所を設立しているホクト株式会社開発研究部の小林仁課長が解説する。

「2021年にアメリカの研究グループが2万のがんの症例を集めて解析を行いました。それによると毎日18gのきのこを食べている人は、きのこを食べない人と比べて、がんになるリスクは45%低い。また、きのこをよく食べる人は、特に乳がんになるリスクが下がると報告されています」

 厚労省と国立がん研究センターが公表している「全国がん登録」(2019)によれば、乳がんの罹患者は9万7142人。これは、女性のすべてのがん罹患者数の中で最も多く、22%を占める。

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source : 週刊文春 2023年10月5日号