日本円で約49兆円。膨大な負債を抱えた中国の大手不動産デベロッパー「恒大集団(エバーグランデ)」が破綻の危機に瀕している。過去30年間、年平均10%の高成長を謳歌し、経済大国にのぼりつめた隣国はいま、岐路に差しかかっている。
ジャーナリストの高口康太氏が指摘する。
「コロナ対策を名目に市場に資金を注入していた中国ですが、2020年後半ごろからバブル引き締めのために資金を回収しはじめたことで景気が悪くなっていました。特に上海や北京といった大都市では不動産バブル悪化の兆しがあり、政府がデベロッパーに対して債務を減らすよう不動産規制を行ったことが今の状況に繋がっている」
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2023年10月12日号