「中国マネーが買い漁る日本」最終回は、国営系企業「上海電力」だ。大阪・咲洲を皮切りに、山口・岩国、更には青森や福島にも触手を伸ばすなど水面下で事業を拡大しつつある。果たして、彼らの狙いはどこにあるのか。
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10月23日午後、その男は電話口で滔々と持論を捲し立てた。
「(オフィスは)丸ビルの32階で契約しました。後は登記してから、中国の上海電力本社から資本金を入れたんです。これは前例のない話で(丸ビルを保有する)三菱地所さんが応援してくれたんですよ。幾つも前例のないことを僕はやりました。中国の国営会社が経団連に入るのも前例のない話でした。どこ(の会社)かは言えませんが、経団連は二者以上の推薦がないと入れません」
小誌の直撃取材に応じたのは、2013年9月に設立された「上海電力日本株式会社」の元社長、刁旭(ちょうきょく)氏。中国国営企業の傘下にある同社の“日本進出”を実現させた張本人である。
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source : 週刊文春 2023年11月2日号