ちなみに2006年4月に起こったこの事件が、12年も経って再捜査が行われることになったのは、どうやら大塚署の「怠慢」に原因があるように俺には思えた。

「週刊文春」の記事では、大塚署のある女性刑事が都内に100ほどある「コールドケース」(未解決事件)の中で、大塚署管内で発生したものを掘り起こしたことが、再捜査のきっかけになったと報じられている。彼女は種雄さんの傍らに置かれていたナイフの不自然な血の付き方に疑念を抱き、2006年の時点で「自殺」と断定した署の判断は間違いではなかったのか、と考えたと記事にはある。

 だが、実際には大塚署が事件当初、この事件を「自殺」と独自に判断するのはあり得ないことだ。というのも、この事件はすでに書いた通り、「立件票交付事件」であったからである。

 

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

週刊文春電子版に超おトクな3年プラン59,400円が登場!月額プラン36ヵ月分と比べて19,800円、年額プラン3年分と比べて6,600円おトク!期間限定12月2日(月)まで!

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

    オススメ!期間限定

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 3

  • 1

  • 3

source : 週刊文春 電子版オリジナル