近所のスーパーで私が最も信頼している素晴らしいレジ捌きの店員さんは、おそらく東南アジア出身だ。銀座へ行くと、近頃はもう日本人より海外からの観光客の方が多いような気さえする。気づけばどんどん国際色豊かな街へと変わりつつある東京だけれど、その実人々の感覚は全然変わってないみたいだ。だって、ふらりと乗り込んだタクシーで、ふとカフェで聞こえてきた会話で、言葉や肌の色が違う人のことを揶揄する言葉を聞くような経験、何度もあったもの。ああどうか、そんな感覚をまだ捨てきれない人にこそ『東京サラダボウル』を読んで欲しい。この本は、変わりつつある東京という街と、そこに生きる“外人”とひとくくりにされがちな人々の困難に寄り添った、私たちの生きる世界を舞台に描かれた作品だから。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

週刊文春電子版に超おトクな3年プラン59,400円が登場!月額プラン36ヵ月分と比べて19,800円、年額プラン3年分と比べて6,600円おトク!期間限定12月2日(月)まで!

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

    オススメ!期間限定

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2023年10月19日号