「年内に新局面」の出口戦略《イスラエル・ハマス戦争》私はこう考える|鈴木啓之

鈴木 啓之
ニュース 社会 国際

 いまだ終わりの見えないイスラエル・ハマス戦争。11月9日には、毎日4時間、イスラエル軍によるガザ地区北部での戦闘が休止されることが発表されたが、イスラエル軍の報道官は同日、「停戦は無い」とも断言した。

 

 戦争はいつ、いかなる終結を迎えるのか。中東情勢に詳しい鈴木啓之・東京大学中東地域研究センター特任准教授が見通しを語る。

鈴木啓之氏

 50日間。ガザをめぐる武力衝突の中で、これまで最も長期に及んだ戦闘の日数です。この衝突が起こったのは2014年。イスラエルの民間人で犠牲になったのはわずか6人でした。

 これに対して今回の戦闘では、イスラエルの民間人の死者は身元確認が済んでいるだけで800人に上る。14年をはるかに上回る数の犠牲者が出ています。

 イスラエルがいま大規模な軍事作戦を展開しているのは、この甚大な被害の“代償”をハマスに払わせるために他なりません。ならば、今回の戦闘の終結までには、50日間よりも長い時間がかかるはずです。

 では、停戦までどれほどの期間を要するのか。実際のところ、今回の戦闘期間は最長で3カ月ほどではないかと見ています。停戦という形になるか、新たな作戦立案となるかは定かではありませんが、早ければ年内にも新たな局面を迎える可能性があるでしょう。

2カ月99円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

2024GW 特大キャンペーン 誰でも月額プラン最初の2ヶ月99円 4/24(水)〜5/7(火)10:00
  • 月額プラン

    99円/最初の2カ月

    3カ月目から通常価格2,200円

    期間限定

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2023年11月23日号

無料ニュースレター登録はこちら

今すぐ登録する≫

期間限定キャンペーン中!月額プラン2カ月99円

今すぐ登録する≫