映画を観たことがない人でも、名作『男と女』の♪ダバダバダ〜のメロディーはきっと耳にしたことがあるはず。作曲家フランシス・レイさんの追悼公演で日本を訪れたルルーシュ監督による、名言だらけのお話をご堪能あれ。

 

(Claude Lelouch 映画監督。1937年パリ生まれ。1966年に公開された『男と女』が世界的大ヒットを記録。同作はカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを始め、数々の賞を受賞した。作曲家フランシス・レイとのコンビで知られ、『白い恋人たち』『愛と哀しみのボレロ』などヒット作多数。)

 

阿川 数日しかない日本滞在の貴重な時間を割いてくださって、ありがとうございます。このたびは2018年に亡くなられた盟友フランシス・レイさんの追悼コンサートのために、来日されたそうですね。

ルルーシュ ええ。フランシス関係のイベントは断ることはできませんから(笑)。

阿川 クロード・ルルーシュ監督といえば『男と女』や『愛と哀しみのボレロ』などの作品が世界的に有名ですが、それらの映画でも音楽を担当し、監督と長らくコンビを組まれたのがフランシス・レイさん。

ルルーシュ 一緒に35作品もの映画の仕事をしました。共に歩いた道のりもながく、愛情がたっぷりあります。コンサートでは私の映画人生にとって彼がいかに重要な存在かを伝えられたらと思っています。

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source : 週刊文春 2023年11月30日号