元V6の岡田准一が15年近く指導を受けるIUMA日本振藩國術館主宰の武術家・中村頼永氏が「週刊文春」の取材に約4時間にわたり初めて応じた(前編はこちら)。
岡田といえば、今年9月にブラジリアン柔術の世界大会に出場したことが話題になったが、中村氏によると、実はこれより前に“極秘マッチ”に挑戦していたという――。
それは2013年に公開された映画『永遠の0』の撮影入りを控えた頃のこと。
「ある日、岡田が『試合に出たい』と言ってきたんです。理由を聞くと『これから特攻隊の役をやります』と。要するに、死に向かわなければいけない男の精神状態は、自分の役作りではとても物足りない。格闘技の試合は体力も使うし、打ちどころによっては大怪我、最悪死ぬこともあります。もちろん戦争ほどじゃないけど、自分の全力を尽くして相手と闘う中で、ギリギリの体験をしたいということだったんです。それと、苦しい稽古を積み重ねてくると、格闘技者として自分の実力を試したいという気持ちになる。戦いたいという意欲ですよね。この2つの気持ちで、岡田が僕に懇願してきたんです」
ただ岡田はアイドル。顔はもちろん身体に怪我をすることは許されない。ましてや、主演映画の撮影を間近に控える中で、怪我の危険性がある実践試合に出ることは前代未聞だった。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル