手当たり次第に獲れる選手を獲る。そんな感じで野手を集めているのが、このオフの中日だ。

 今季のチーム390得点は5位の広島から100点以上離されたリーグ最下位。そこで打線強化を掲げて中島宏之内野手(前巨人)、上林誠知外野手(前ソフトバンク)、山本泰寛内野手に板山祐太郎外野手(ともに前阪神)と、他球団を自由契約となった選手を大量獲得した。昨年の現役ドラフトで入団した細川成也外野手(25)がブレークしたのに味をしめた再生路線。お金をかけず「ひょっとしたら」というのは、いかにも中日らしい補強策でもある。

 ただそこで唯一、大枚を叩いて獲得したのが、巨人を自由契約となった中田翔内野手(34)だった。

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source : 週刊文春 2023年12月21日号