安倍派の鈴木淳司氏に代わり、政治資金を所管する総務相に新たに就任した松本剛明氏(64)。“不適材不適所”人事が相次ぐ岸田政権だが、今度は大丈夫?
政治部記者が言う。
「松本氏は、父が元防衛庁長官、高祖父が初代首相の伊藤博文という毛並みの良さ。東大法学部から日本興業銀行を経て、政治の道に進みました。元々民主党でしたが、2017年に自民党入り。自分は頭が良いという意識が強く、嫌味な口ぶりで知られる。話を訊こうとすると、『私は皆さんが興味あるようなことは興味ないし、雑談もしないので』と言い放たれました」
松本氏と言えば、不祥事大臣の“リリーフ役”としても永田町で有名だ。
「民主党時代の11年には、前原誠司氏が外国人献金問題で辞任した際、後任の外相に就任。昨秋は寺田稔氏が政治資金問題で辞任し、後任の総務相に就任。そして今回、総務相として再登板となったのです」(同前)
果たして、そんな新総務相のカネはどうなっているのか。まずは情報公開で入手していた領収書を調べてみたが……、うーむ、相当丁寧に処理しているようだ。では、目下話題の政治資金パーティはどうか?
例えば、2019年5月25日に地元・姫路市で開催された「松本たけあき後援会朝食懇談会」。資金管理団体「松本たけあき後援会」の収支報告書によれば、パーティ券収入は535万円だ。これに対し、宴席費として支出しているのは僅かに約17万5000円。つまり、利益率は実に96%に及ぶのだ。同様のパーティを年2回ほど地元で開催し、多額の利益を得ていた。
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source : 週刊文春 2023年12月28日号