絶えず強風が吹きつける日本海沿岸。大地震が生んだ亀裂や陥没の目立つ道路を進むと、その姿がフェンス越しに見えてくる。
灰色の空に伸びた2本の煙突を頂く建物には、ブルーとホワイトの鮮やかな配色がほどこされているが、冬の日本海沿岸ではくすんだように映る。
ともに停止中の1号機と2号機を擁し、北陸電力にとって唯一持つ“虎の子”でもある志賀原発。地震発生後も、堅牢そうな発電所の外観は一見、平時となんら変わりなかった。
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source : 週刊文春 2024年1月18日号