吉高由里子があの人に似ている! これは「平安恨ミシュラン」だ

テレビ健康診断

青木 るえか
エンタメ 芸能 テレビ・ラジオ

 SNSというものが登場してテレビもずいぶん変わった。テレビが何かやらかしたら、Xでただちに画面撮りとともに拡散される。ドラマだって、放送中からハッシュタグつけて感想がガンガンつぶやかれる。「舞いあがれ反省会」とか「ちむどんどん反省会」とか。

 日曜の晩、午後8時を過ぎるとNHK大河ドラマについてのXのポストがタイムラインにどどーっと並ぶ。

吉高由里子 ©文藝春秋

 大河ドラマについてのポストは「○○反省会」みたいなものとは性質がやや違う。ドラマの中に出てきた事実についての説明とか蘊蓄とか「コレに気がついた!」みたいなものがとても多い。『光る君へ』の初回、幼い日の主人公まひろ(後の紫式部)が伏せていたカゴから鳥を逃がしてしまう場面があった。

 とたんにXには「雀の子を犬君が逃がしつる……だ!」「若紫のエピソードをここで使ってくるか」「まひろと三郎(後の藤原道長)の出会いは若紫と源氏の出会いに重ねている……!」とか、もう「見つけちゃった見つけちゃった!」という騒ぎである。うるさい。

 しかし、ここ数年、NHKは大河ドラマにおいて、視聴者に向かって「こんなネタ出してみるけど、どう? 騒いでくれる?」と上目づかいにチラチラ見てくるような感じがある。『平清盛』ぐらいからかなあ、「歴史上のあの事実をこんなふうに料理してみましたけどどうですか~?」「ちょっとネタ仕込んでみましたけど、おわかりかな~?(ニヤリ)」みたいな。そしておわかりの視聴者が「ハイハイ! ハーイ!」といっせいに手を挙げるような。『鎌倉殿の13人』とかすごかったもんなあ。制作と、歴史クラスタ趣味クラスタのコール&レスポンス。まさにSNS時代の、歴史ドラマのあり方……なのかどうなのか知らないが。何かに気がついたらいちいち言わずにおれないのか。そこは含み笑いで黙っておけよ。制作の思うツボにはまってどうする。

 などと言っても、人というのは「見つけた!」と思ったら言わずにはおれないものだ。私も『光る君へ』を見ていて「これは……!」という発見をしたのでここで大声で言いたい。

「吉高由里子が、西原理恵子に似ている」

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source : 週刊文春 2024年2月15日号

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