《メルカリで問題集が3万2000円、noteで慶應義塾幼稚舎用の“教材”が19万円……》ネットで売買される“お受験情報”は本当に使えるのか?

《子育て記者の真相ルポ》シン・お受験戦争 #3

「週刊文春」編集部

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 「お受験」という言葉が広く使われるようになったのは、1994年に放送されたコメディドラマ「スウィート・ホーム」(TBS)がきっかけだとされる。

 お受験に奔走する母親を山口智子、幼児教室のカリスマ先生を野際陽子が演じ、最終回は視聴率26.9%を叩き出した人気作だ。

ドラマ「スウィート・ホーム」(TBSチャンネルHPより)

 記者は当時、田舎の中学生。東京の私立小学校は遠い世界の話だったが、野際が演じる玉ねぎヘアに袴姿の「頼子先生」は強烈なインパクトがあり、よく覚えているドラマの1つだ。ちなみに、山口が演じる主人公の子供が目指す名門小学校の名前は「慶陽幼稚部」。演出家の1人は、最近は原作と演出を手がけたドラマ「VIVANT」(TBS)が話題となった福沢諭吉の玄孫・福澤克雄氏だ。

 ドラマでは、幼児教室で主人公の子どもが祖母のことを「おばあさま」と呼んでいないことを間違いだとして、先生から親に謝るように諭される。子どもが謝る理由が分からず「どうして?」と聞くと、先生が「どうしてでしょうね、みんな」と言う。すると、生徒全員が間違えた子を指差して、こう声を揃えるのだ。

「間違っているからです」

 このシーンでは、初めて子供を塾に通わせた母親がそれにショックを受けるのだ。

 あくまでもフィクションのコメディドラマだが、お受験ママの河合裕子さん(仮名、40代)はこう語る。

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source : 週刊文春 電子版オリジナル

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