やがて最高権力者へ「光る君」で居続けるために|柄本 佑(藤原道長役)

「源氏物語」の作者・紫式部の人生を描く大河ドラマ『光る君へ』で、主人公の紫式部――まひろとともに物語を牽引していくのが藤原道長だ。

 

 時の天皇の外戚として権力を手にした藤原家の三男は、いかにしてその頂に就いたのか。藤原道長を演じる柄本佑さんが語った。

 

 平安時代は朝廷政治や雅な人たちが暮らしていたイメージがあるので、他の時代劇とは違う難しさがあると思われるかもしれませんね。でも平安時代らしさは烏帽子や(のう)()、十二単といった衣装や所作、言葉づかいに“全フリ”で預けてしまっているので、特別に意識はしていない気がします。内裏や御殿を再現した平安建築のセットや衣装が素晴らしいので、映し出されるものの中に、すでに世界が存在しているんです。

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source : 週刊文春 2024年5月2日・9日号