ゴリラ研究の第一人者として知られる、人類学者の総合地球環境学研究所所長、山極壽一氏(前京大総長、72)。ゴリラを通じて人間を探求し続けてきた山極氏が望む天皇像とは。
天皇とは、自然と人間との間で、両者を結ぶ存在であると思っています。
日本には八百万の神という概念があります。われわれは、森林などの自然のみならず、暮らしの隅々に神々が宿っていると考え、畏敬の念を抱きながら暮らしてきました。こうした神々を宿す自然と、人間たちとの間に存在しているのが、天皇なのです。
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source : 週刊文春 2024年9月12日号