「ショウヘイはもう通訳なしに英語を完璧に話せるらしいね。あなたは彼が完璧に英語を話すところを見たことがある?」
そんな質問を受けたドジャース・大谷翔平(30)のチームメイトは、おもむろに口を開くのだった――。
大谷は9月9日、自己最多に並ぶ46号ホームランを放ち、前人未到の50本塁打&50盗塁「50-50」にまた一歩近づいた。
ここまでの道のりは決して順風満帆ではなかった。10年7億ドル(約1015億円)の超大型契約をして鳴り物入りでドジャースに移籍。ところが開幕直後、長年の相棒だった水原一平元通訳の事件が発覚した。
「検察の訴状で大谷の水原への依存が明らかになった。英語が話せないため水原を頼り切り、26億円もの大規模窃盗に気が付かなかった。ロサンゼルス・タイムズが『オータニ、大人になれ』と批判したこともあった」(現地記者)
それでもグラウンドでは歴史に残る活躍ぶり。密着取材する記者は、ある“進化”を目撃していた。
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source : 週刊文春 2024年9月19日号