たとえば、QRコードの白黒模様や本の帯の推薦文といった日本で当たり前になっていることを、当たり前にした人物に焦点をあて、それを再現ドラマを使って掘り下げていく番組が『あきやま魯山人』だ。番組の概要を聞くとありがちな雑学バラエティのようだが、この番組が特異なのは、取り上げられた6人の人物をすべてロバートの秋山竜次が演じていることだ。1日6本まとめて撮影されたという。
秋山といえば「クリエイターズ・ファイル」などでもお馴染みだが、いかにもいそうなキャラをアクが強く演じさせたら右に出るものはいない。しかも、男女関係なく演じられるのが強みだ。実際、物件チラシの「駅徒歩何分」の表示を適正なものに変えた公正取引委員会の鈴木深雪という女性も演じた。生産者の顔写真を当たり前にした種本祐子に至っては撮影場所に本人も来ており、秋山の演技を見て「昔の私に似ている」と評したそう。男性ならさらに精度は増す。実際に本人が喋っている音声も流れるが、それと口調がそっくり。そして似ているだけでなく、秋山の手にかかれば強烈なキャラになるからコント的な楽しみ方もできる。
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source : 週刊文春 2024年10月3日号