「社長には『不起訴になった。事件じゃないってことだ』と言われ、いまは『会社を攻撃する加害者だ』とまで言われています(中略)何をしても不問なこのグループに、もうここには私がアイドルをできる居場所はなくなってしまいました。『目をそらしてはいけない問題に対して、そらさないならやめろ』。新生NGTを始められないのがこのグループの答えでした」
◆◆◆
4月21日、101日ぶりにファンの前に現れたNGT48の山口真帆(23)。新潟市内のNGT劇場で、山口は運営への恨み節を5分以上にわたってぶちまけ、グループ卒業を発表した。長谷川玲奈(18)、菅原りこ(18)が卒業を発表。続いて山口が話し始めた。
「前回の全体ミーティング(小誌4月18日号にて既報)に、この3人は参加していなかったので、卒業の予感はありました。山口はスピーチの中で『寄り添ってくれたのは、玲奈と、りこと、もふ(村雲颯香・21)でした』と語っていますがこの村雲こそ最後のキーパーソン。そもそも山口と連絡が取れていたのは村雲だけ。運営は山口と直接話し合いができず、溝が埋まらないままの卒業となりました」(NGT関係者)
暴行現場に駆け付けた唯一のメンバー
何を隠そう村雲は事件の際、暴行現場に駆け付けた唯一のメンバーだ。山口と村雲は犯人らと近隣公園で言い合いになったが、その際に村雲が録音したデータが存在する。これは第三者委員会にも提出されたが、実際に聴いたX氏が話す。
「録音には、普段おっとりとしている山口さんが、聞いたことのないような激しさで犯人を問い詰める声が入っています。よほど怖かったのでしょう。山口さんは恐怖の反動から『ぐちゃぐちゃにする』『全員辞めさせてやる』といった内容の発言をしていて、犯人とつながりが疑われるメンバーの名前を次々に挙げて詰問しているのです。何より驚いたのは、仲が良いと思われていたG子の名前を挙げていることです。『G子は? G子は?』と何度も犯人に聞いています。
実はG子もアイドルハンターグループの執拗な追いかけ行為に悩んでいて、それを山口さんに相談していたような間柄でした。山口さんも親身になってアドバイスをしていたのです。それがどこかで行き違いになったのか、関係は悪化しているようなのです。
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source : 週刊文春 2019年5月2日・9日号