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連載NHK大河ドラマ「真田丸」の舞台 真田氏ゆかりの地をめぐる

第18回【真田の抜け穴(真田古墳)/九度山駅・赤備え列車】

『真田三代』 (火坂雅志 著)

2016/11/12

genre : エンタメ, 読書

【真田の抜け穴(真田古墳)】信繁が作った抜け穴として知られる古墳

真田の抜け穴

 実際は、古墳時代後期(4世紀頃)の横穴式古墳だが、真田の伝説が残る土地にあるので真田古墳と名付けられた。「信繁が徳川家の監視の目をかすめて九度山の昌幸が暮らしていた屋敷(現在の真田庵)から大坂城へ入城するために作った長いトンネルで、信繁はこの抜け穴を使って大坂城へ出向いた」という伝説が残っている(第13回真田庵の敷地内にある「雷封じの井」参照)。「子どもの頃は本当に信繁が作った抜け穴だと信じていた」という地元の人も多い。

実際は古墳時代後期(4世紀頃)の横穴式古墳だが、確かに抜け穴と言われればそう見えてくるから不思議だ
ちなみに囲い塀の下にある青い石は紀の川流域特有の緑泥片岩。縄文時代のものだという

真田の抜け穴(真田古墳)
交通アクセス:南海電気鉄道高野線「九度山駅」から徒歩10分程度(真田庵から東へ170mほど)

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取材協力/岩倉哲夫氏、九度山町産業振興課真田丸推進室

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